ベルギー自爆犯、ISIS人質の「看守」だった 元人質が証言
ブリュッセル(CNN) 中東シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の人質に取られていたフランス人2人の代理人は23日までに、ブリュッセル国際空港で自爆したナジム・ラシュラウィ容疑者がシリアで外国人人質の看守役を務めていたことを明らかにした。
代理人の弁護士が22日に明らかにしたところによれば、このフランス人2人のほか、同じく元人質のフランス人ジャーナリスト2人もラシュラウィ容疑者が看守を務めていたと特定した。4人は2013年6月から14年4月にかけて10カ月にわたり拘束された後、釈放されていた。
ラシュラウィ容疑者は先月22日、もう1人の自爆犯と共にブリュッセル国際空港で自爆した。同日にブリュッセルの地下鉄で起こった攻撃と合わせ、一連の攻撃では32人が死亡、300人以上が負傷していた。
弁護士によれば、元人質らは、2014年にブリュッセルのユダヤ人博物館を襲撃し4人を殺害した容疑で勾留中のメディ・ナムシュ容疑者もラシュラウィ容疑者と共に看守を務めていたと証言。2人は「仲が良さそうだった」という。
容疑者2人はまた、ISISに殺害された米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏も監視していたという。