ボコ・ハラム拉致から救出の少女、ナイジェリア大統領と面会
(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州チボックの学校からテロ組織「ボコ・ハラム」により女子生徒が集団で拉致された事件で、2日前に2年ぶりに保護された少女アミナ・アリ・ヌケキさんが19日、同国のブハリ大統領と首都アブジャの大統領府で面会した。
ブハリ大統領がヌケキさんが拉致中に産んだ乳児を抱き上げるなど、感動的な面会となった。大統領は「全ナイジェリア国民や世界中の多くの人々と同様、私もアミナ・アリさんが自由の身になったことをうれしく思う。ただ、彼女が経験したことを考えると深い悲しみも覚える」と述べた。
ヌケキさんには家族とボルノ州のカシム・シェッティマ州知事が同行した。
ヌケキさんは前日の夜、同知事を訪問。州政府の当局者がCNNに語ったところによると、シェッティマ知事は、足を引きずり極度の栄養失調状態に陥っていたヌケキさんを「VIP待遇」で迎えたという。
この当局者によれば、ヌケキさんは高水準の治療を受けており、州内の最高の医者らが付き添っている。発見後、ヌケキさんと乳児は軍の保護下に置かれていたが、医学的・心理学的な処置を早期に受けられるようにするため身柄を解放するようシェッティマ知事が命令したという。