男性が飼育舎に侵入、やむなくライオン2頭射殺 チリ
(CNN) 南米チリの首都サンティアゴの動物園で、ライオンの飼育舎に男性が侵入し、動物園が男性を救うために観客の目の前でやむなくライオン2頭を射殺する事件があった。
サンティアゴ・メトロポリタン動物園によると、男性は21日、柵を乗り越えて飼育舎に侵入し、服を脱いでライオンに近付いた。
「状況から判断して、そして何よりもこの人物の命を救うために、あらゆる安全対策措置を取らざるを得なかった」と動物園は説明する。
3頭いたライオンのうち、オスとメスのライオン各1頭が、大勢の観客の目の前で射殺された。
男性はライオンに噛まれており、病院に運ばれたが重傷となっている。
動物園は、施設は安全であり、今回は安全対策が守られなかったことによる極めて異例の事態だったと強調している。動物愛護団体は同動物園の対応に対し抗議の声を上げている。
地元メディアの報道によれば、男性は自殺するつもりだったと見られ、衣服の中から遺書が見つかった。
事件について警察も捜査に乗り出した。男性は20歳で、苛立ちを抱えていたようだという。