オーストリア大統領選 極右候補が接戦の末に敗北
(CNN) オーストリアで22日に行われた大統領選の決選投票は接戦の末、元「緑の党」党首で無所属のアレクサンダー・ファンダーベレン氏(72)が極右政党「自由党」のノルベルト・ホファー氏(45)を破って当選を果たした。
ホファー氏が当選すれば欧州連合(EU)で初めて極右の国家元首が誕生するとして、最終結果の行方に注目が集まっていた。
ソボトカ内相が23日、ウィーンで発表した開票結果によると、ファンダーベレン氏の得票率は50.3%で、ホファー氏の49.7%をわずかに上回った。
22日夜に発表された当日開票分の得票率はホファー氏が51.9%と、ファンダーベレン氏の48.1%を上回っていたが、有権者の14%を占める不在者投票分70万票の集計で形勢が逆転した。
ファンダーベレン氏は経済学者でもあり、選挙戦ではかつて党首を務めた緑の党から資金援助を受けた。ホファー氏は航空工学を学んだエンジニアの経歴を持つ。
先月実施された第1回投票での得票率は1位のホファー氏が35%、2位のファンダーベレン氏が21%だった。