警察幹部の妻が惨殺、テロ対策への報復か バングラデシュ
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュ南部の沿岸都市チッタゴンの地元警察は6日までに、テロ対策の実績で知られる警察幹部の妻が、何者かに襲撃されて殺害されたと明らかにした。
チッタゴン警察によると、マフムダ・カナム・ミトゥさん(32)は現地時間の5日午前7時ごろ、自宅から約90メートル離れた人通りの多い交差点で息子をスクールバスに乗せようとしていたところ、背後から3人の人物に襲撃されて地面に倒れ、8カ所を刺されて頭部を撃たれた。
襲撃犯は20代半ばとみられ、宙に向けて銃を撃ち、周囲の人たちがひるんだすきに逃走した。ミトゥさんの息子は無事だった。
ミトゥさんの夫、バブル・アクテル氏は、非合法組織「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」摘発の実績で知られる警察幹部で、この職務に関連して脅迫を受けていた。
警察は今回の殺人について、アクテル氏の職務に関連した計画的な犯行とみて調べている。ただ、関連を裏付ける証拠は見つかっていないという。
遺族を弔問した同国のカマル内相は記者団に対し、警察の士気をくじくための計画的犯行だったと断言。「武装集団による報復だった可能性がある」と語った。