リオ観光客の指定病院で襲撃事件、1人死亡 2人負傷

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リオデジャネイロ(CNN) オリンピックの開催が間近に迫ったブラジルのリオデジャネイロで、旅行者のための救急機関に指定された市内最大の病院が武装集団に襲撃され、1人が死亡、2人が負傷する事件が起きた。

地元当局や国営通信の報道によると、事件は19日早朝、ソウザ・アギアル病院で発生。警官隊との銃撃戦で負傷して同病院に入院し、警察に監視されていた麻薬組織の幹部を奪還しようと、ライフル銃や手投げ弾を持った覆面姿の男20人あまりが病院に押し入った。

襲撃された階で入院中の祖母に面会していたという女性は20日、CNNの取材に対し、「大きな爆発音が聞こえて、手投げ弾や廊下を走る警官が見えた」と証言した。

この女性によると、容疑者の部屋の前では警官2人が監視に当たっていた。国営通信は、武装集団が幹部の奪還に成功したと伝えている。

ソウザ・アギアル病院はオリンピック観戦に訪れる旅行者のための救急施設に指定され、8月5日の開会式が開かれるサッカー競技場から最も近い。

リオデジャネイロ市長は「恐ろしい事件であり容認できない」と述べ、州当局と対応を協議する意向を示した。

リオデジャネイロ州ではこれに先立つ17日、知事が財政悪化に伴う非常事態を宣言し、大会期間中の軍警察官の超過勤務手当て支払いや地下鉄延伸部分の完成などに充てるための追加予算を要求していた。

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