豪雨で35人死亡、25人行方不明 インドネシア・ジャワ島
ジャカルタ(CNN) インドネシア・ジャワ島の中部ジャワ州で豪雨による洪水や土砂崩れが相次ぎ、少なくとも35人が死亡、25人が行方不明になっている。
インドネシア災害対策当局によると、住宅数十棟が土砂崩れの下敷きになり、洪水のため数千棟が水に浸かった。死亡が確認された35人のうち31人は土砂崩れによって、4人は洪水のため死亡した。
豪雨は18日、ほぼ1日中降り続き、中部ジャワ州の16地区で洪水や土砂崩れが発生。州内を流れる河川も増水した。
最も大きな被害が出たプルウォレジョ地区では11人が死亡。道路をふさいでいたがれきの除去作業に当たっていたトラックと、後続のバイク多数が土砂崩れに巻き込まれて9人が死亡する事故もあった。
現場では軍や警察、非政府組織やボランティアが捜索救助活動を続け、被災者を安全な場所に避難させている。
インドネシアは西スマトラ州も16日から17日にかけて豪雨や洪水に見舞われて1人が死亡、数千人が避難していた。
同地の6月は例年であれば雨が少ない季節だが、気象当局は5州に対し、6月下旬から7月上旬にかけての降雨に警戒を呼びかけている。南部のスマトラ、ジャワ、東ヌサトゥンガラの各州では沿岸部の高波も予想されるとした。