米軍A10、高速道路で着陸訓練 ロシア国境近く
(CNN) 米軍の欧州軍空軍当局者は26日までに、北欧エストニアでの合同軍事演習で米空軍の対地攻撃機A10型機4機がロシアとの国境に近い高速道路上に着陸する訓練を実施したと報告した。
この種の訓練は冷戦時代には珍しくなかったが、今回は過去30年余で初めてとなった。
「セーバー・ストライク16」と呼ばれる今回の軍事演習は米軍の欧州軍陸軍の主導。計13カ国が参加し、エストニア、ラトビアやリトアニアのバルト海沿岸3カ国が舞台となっている。北大西洋条約機構(NATO)加盟国やパートナー国に対し米軍はいかなる緊急事態にも対応可能な準備態勢にあることを示すのが狙いとなっている。
エストニアはNATOの一員で、ロシアとは約295キロにわたって国境を接する。ロシア・サンクトペテルブルクとの距離は約161キロと近い。
NATOとロシアとの関係はウクライナ危機などを背景に緊張状態にあり、バルト海3カ国ではロシアへの警戒感も高まっている。