ジンバブエで全国スト、賃金未払いに抗議 首都も閑散
(CNN) アフリカ・ジンバブエで6日、賃金の未払いに抗議する全国的なストライキが行われ、首都ハラレも人がまばらで閑散とした状態となった。
この日は「シャットダウン・ジンバブエ2016」として、ジンバブエの多くの人々が屋内にとどまった。活動家は市民に出勤しないように呼びかけ、このことが、政府が国内経済の窮状に対応することにつながるよう望んでいる。
教師や医師、看護師らが6月の給与の未払いに抗議してストを行うなか、全国的なストが行われた。
ムガベ大統領(92)は、1980年の独立以来、ジンバブエで権力を握っている。
国内経済は2009年2月に崩壊し、通貨は事実上無価値になった。その後、ジンバブエは米ドルなど複数の通貨を法定通貨として採用した。
多くの学校では、生徒たちが勝手に遊んでいる様子が見られた。教師の組合の幹部は、「我慢の限界にきている」「組合員は苦しんでいる」と訴えた。
ジンバブエ警察によれば、6日、抗議に関連して約50人が逮捕された。4日には散発的な暴力事件が報告され、ハラレの一部で略奪も起きていた。