英EU離脱、女性首相が主導へ 男性候補が党首選で脱落
ロンドン(CNN) 英国の国民投票で決まった欧州連合(EU)からの離脱は、女性首相が主導する見通しとなった。キャメロン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選は7日の議員投票で唯一残っていた男性候補が敗れ、女性候補2人の一騎打ちとなる。
党首選は残留派のテリーザ・メイ内相(59)と離脱派のアンドレア・レッドサム・エネルギー相(53)の間で争われる。男性候補のマイケル・ゴブ司法相(48)は2回目の投票で脱落した。
党の発表によると、得票数はメイ氏が199票、レッドサム氏は84票、ゴブ氏は46票だった。
英国の女性首相は、マーガレット・サッチャー元首相(任期1979~90年)に続く2人目となる。
メイ氏は議事堂前で記者団に対し、「保守党の左派から右派、離脱派から残留派まで幅広い支持を獲得した」「保守党は私のリーダーシップの下で結束する」と力を込めた。
ゴブ氏は敗北を認め、「いずれにしても次は女性が首相になる。素晴らしい手腕を持った女性首相だ。2人のうちどちらが勝利しても、優れた指導力を発揮するだろう」と語った。
EU残留派のキャメロン首相は6月23日の国民投票で離脱が決まったことを受けて辞意を表明し、10月に辞任する。
保守党は、9月9日までに党首選の結果を発表するとしているが、EU離脱を巡る混乱を抑えるために日程を前倒しするよう求める声も強まっている。