英国のジョンソン新外相に鋭い質問 米国務長官と共同会見
これに対してジョンソン氏は、口ごもりつつ長々と話すいつもの調子で「私の発言がどういうわけか誤解され、それらがあまりに膨大な語録になっているので、関係者全てに謝罪して世界中を回るには時間がかかりすぎる」とコメント。「きちんとした文脈」で対面した相手なら自分を理解してくれているとも述べた。
ジョンソン氏はまた、自身に対する批判よりも、シリアの人権危機など米英両国が直面する問題を優先するべきだとの考えを示唆した。「エジプト」の情勢悪化にも2回言及したが、これはトルコのクーデター未遂を指していたとみられる。
同氏にはさらに、「とんでもない誇張や真っ赤なうそを長年繰り返してきたあなたを、米国の国務長官やほかの人々は信頼できるだろうか」との質問も投げ掛けられた。ジョンソン氏はこれに対しても「目の前の重大な課題」に集中するべきだと反論した。
ケリー氏は外交の達人らしくほとんど表情を変えずに対応し、「どちらの政権が変わっても、米英両国の間にある絆が変化したり揺らいだりすることはない」と強調した。