トルコに米軍の核爆弾50発、安全上の懸念浮上
国防総省のクック報道官は18日、記者団に対し「トルコで我々がコントロールしているすべてについて、安全を確保するために必要なあらゆる措置を講じた」と語った。
安全上の懸念から監視を強めたり核兵器をトルコ国外に移したりする目的で、米軍の関係者やエネルギー省の専門家がトルコに渡った形跡はない。
ただ、もしそうした事態になったとしても、大統領以外にはごく少人数しか知らされない極秘作戦になる見通しだ。
インジルリク基地の米軍機や兵器や人員は、トルコ軍とは別の場所に置かれているが、クーデター未遂の発生から数時間のうちに、米国はインジルリク基地を含めてトルコに駐留する兵士2700人の警戒レベルを最高に引き上げた。
警戒レベルの引き上げは全般的な安全上の懸念に関係するもので、核兵器を特段の対象としたわけではないと米当局者は説明する。しかしこれによってインジルリク基地の警備態勢も強化された。