バグダッドでまた自爆テロ、21人死亡 ISISが犯行声明
アブダビ(CNN) イラクの首都バグダッドで24日、住宅地を狙った自爆テロがあり、少なくとも21人が死亡した。
現場はバグダッド北部のイスラム教シーア派地区。治安当局者らによると、35人以上が負傷した。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が、メディア部門のアマク通信と支持者らのソーシャルメディア・アカウントを通して犯行声明を出した。
バグダッドでは今月3日、イスラム教の断食月(ラマダン)明けを控えてにぎわう商業地区カラダでトラックを使った自爆テロが発生し、300人近い死者が出たばかり。ISISが犯行を認める声明を出していた。この現場も、シーア派住民が多数を占める地区だった。
ISISは最近、イラク、シリア両国で支配地を次々と失っている。イラク当局はしばらく前からISISの支配下にある最も大きな都市、北部モスルを奪還する作戦の準備を進めてきた。しかし首都で続発するテロ攻撃を受け、同作戦は延期を強いられるとの見方もある。
カラダでテロが起きた2日後、ガッバーン内相は治安体制内部の調整が取れていなかったとして辞任した。数年前に発覚した偽物の爆弾探知機が使われ続けていたことも明らかになり、当局が使用中止の指示を出した。