食糧不足が深刻化、パスタの価格は200倍も ベネズエラ
市民の多くは仕方なくスーパーに長い行列を作る。買い物ができる曜日は身分証明書ごとに決められていて、自分の欲しいものがどの店にあるかを見極めたうえで、何時間も行列に並ばなければならない。それでもほとんど何も手に入らないこともある。
「午前3時から並んで買えたのは歯磨き粉2本だけ。今晩は歯磨き粉を食べるしかないかも」と19歳の女性はため息をつく。「闇市場で買えばコメ3キロで1カ月分の給料が吹き飛ぶ」。
月給約4万ボリバルという25歳の建設作業員の男性も、「粉もコメも砂糖も手に入らなかった。あったのは石鹸(せっけん)だけ。でも石鹸じゃ食べられない」と嘆く。
48歳の男性は、1日中かけてあちこちの店を回っているが、「並んでいるうちに自分の証明書番号で買い物できる期限が切れて、手元には何も残らない」と肩を落とした。