エミレーツ機炎上で消防士1人死亡、乗客13人軽傷 ドバイ
(CNN) エミレーツ航空の旅客機が3日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港に着陸した直後に炎上した事故で、現場に出動した消防士1人が死亡した。乗客乗員300人は全員が脱出し、13人が軽傷を負ったが死者は出なかった。
ドバイ政府は、死亡した消防士が何人もの命を救ったと功績をたたえ、「自分の身を犠牲にして人命を守る若者を誇りに思う」と追悼した。
インドから到着したエミレーツ航空EK521便(ボーイング777型機)は、ドバイ空港に着陸して滑走路で停止した直後に炎上した。乗客のほとんどはインド人だった。
火が消し止められた同機の残骸は、胴体の上半分が完全に焼け落ち、機体下部は滑走路に接触した状態だった。
事故原因については調査中だが、エミレーツ航空のマクトゥーム会長は、出火したのは着陸後だったと説明、治安にかかわる問題が起きた形跡はないとの見方を示した。
事故の影響でドバイ空港を出発する全便に数時間の遅れが出たが、同日夕刻までに運航を再開。到着便は行き先を変更して別の空港に向かった。
エミレーツ航空は1985年の創業以来、死亡事故は起こしていない。
Pretty impressive of @emirates getting 300 people off one of its planes, in Dubai, after it crash lands! Bravopic.twitter.com/RxxMuEKiRR
— Kevin Maxwell (@kevin_maxwell) 2016年8月3日