アレッポの反体制派地域に空爆、19人死亡

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16日の空爆を受けたアレッポ市内の反体制派支配地区の被害を見つめる住民

16日の空爆を受けたアレッポ市内の反体制派支配地区の被害を見つめる住民

(CNN) シリア北部アレッポの反体制派支配地域が16日に受けた空爆で、少なくとも19人が死亡した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」と、一般市民のボランティア組織「シリア民間防衛隊」が明らかにした。

シリア人権監視団によると、市内2カ所の地域が空爆を受けた。さらにその付近での空爆で、男性1人と子ども1人が死亡した。

アレッポ以外にも空爆があり、シリア北東部デリゾールで子ども1人を含む市民9人、北西部イドリブ県の農村部で子ども3人が死亡した。

シリア内戦でアサド政権を支援するロシアは16日、シリアでの空爆の拠点として初めてイランの空軍基地を使った。主要国の軍が同国の基地を利用するのは、1979年のイラン革命以来初めて。

ロシア国防省は、イラン西部ハマダンの基地から出撃した爆撃機がアレッポ、デリゾール、イドリブで、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と「ヌスラ戦線」から改名した過激派組織「シリア征服戦線」の武器庫や指令所、訓練キャンプを攻撃したと発表した。

アレッポは政権軍が掌握する西部と反体制派支配下の東部に分断され、東部が政権軍に包囲されて物資不足に陥った。反体制派は今月初め、シリア征服戦線の主導で政権軍の包囲を突破。市全体を制圧するまで戦闘を続けると表明した。しかし反体制派は兵力に劣り、政権軍が圧倒的な制空権を有している状況では制圧は難しいとみられている。

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