メキシコのリゾート地で6人拉致、「麻薬王」の息子も
(CNN) メキシコ中部ハリスコ州のリゾート地、プエルトバジャルタのレストランから数人が武装集団に連れ去られる事件が発生した。州司法長官は16日の記者会見で、拉致されたグループの中に麻薬密売組織の最高幹部、ホアキン・グスマン受刑者の息子がいると発表した。
グスマン受刑者はメキシコの「麻薬王」として知られ、「エル・チャポ」の通称を持つ。今年初めにメキシコ当局が拘束し、米国への身柄引き渡しに同意した。
拉致されたのは同受刑者と最初の妻との間に生まれた息子2人のうちの1人、へスース・アルフレード・グスマン氏(29)とされる。同長官が16日午前、ラジオ局とのインタビューで語ったところによると、武装した7人のグループは15日午前に6人を拉致。へスース・アルフレード氏を含む4人の身元が判明しているという。地元メディアや当局の情報では10人以上が拉致されたとみられていた。
現場のレストランは、プエルトバジャルタの大通り沿いにある市内有数の人気店。グスマン家の弁護士は当初、家族からの情報として、拉致されたグループの中にへスース・アルフレード氏の兄がいた可能性が「非常に高い」と述べていた。兄が実際に拉致されたかどうかは明らかでない。