「5人の少年が人質を殺害」 ISISが映像公開
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は28日までに、インターネット上で、5人の少年が人質5人を殺害している場面と称する映像を公開した。
迷彩服を着てけん銃を手にした少年たちは、英国、エジプト、チュニジア、ウズベキスタンの出身者が各1人と、クルド人が1人の計5人と紹介されている。殺害されたのはクルド人の人質だという。
英外務省は映像についてのコメントを避けた。少年たちの身元はいずれも確認できていない。
ISISは最近、テロ活動に子どもを使う傾向を強めている。宣伝活動で誘い込み、殺人犯として投入する。家族の元から連れ去った子どもたちを洗脳して軍団に仕立てあげているとされ、中には7歳の幼い子もいるという。
特に知的障害のある子どもが狙われ、事情を理解しないまま自爆犯として使われるとの指摘もある。
ISISは昨年3月、子どもが半自動式けん銃のような武器を持ち、男性を殺害する映像を公開。その2カ月前に流れた宣伝ビデオには、少年が男性2人の後頭部を銃撃する場面が入っていた。
2014年8月にISISの本拠地からツイッターに投稿された画像では、7歳の少年が男性の遺体の頭部を掲げていた。
国際刑事裁判所(ICC)によると、15歳未満の少年を戦闘に参加させる行為は戦争犯罪に相当する。