国連安保理、北朝鮮を強く非難 オバマ氏は追加制裁に言及
(CNN) 北朝鮮が9日に5回目の核実験を行ったと発表したことを受け国連安保理は緊急会合を開き、「国際平和と安全保障への明確な脅威」だとして今回の実験を強く非難する声明を発表した。
安保理は声明で、北朝鮮が再び核実験を行った場合に追加の措置を取るとの決意を理事国が過去に表明していたことに言及。今回の決議違反の重大性も踏まえ、北朝鮮に対する適切な措置について直ちに協議を始めると明らかにした。
世界の首脳からも非難の声が集まっている。オバマ大統領は北朝鮮に対し、「違法で危険な行動の代償」を受けることになると警告したほか、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領や日本の安倍首相と電話会談を行ったことを明かした。新たな制裁を含む追加措置を講じていくことで合意したという。
オバマ氏はまた、「米国は北朝鮮を核保有国家と認めておらず、今後も決して認めないことを明確にする」と述べた。
核爆発は9日の現地時間午前9時ごろ、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)にある地下実験場付近で観測された。韓国気象庁の当局者によると、爆発の威力はTNT火薬換算で10キロトンと推定されており、1月に行われた核実験の2倍近い規模に上るという。