人道支援車列に空爆、米政府「ロシアに責任」 シリア
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は20日、国連総会の場に集まった世界各国の首脳らを前に、今回の攻撃について「不快かつ野蛮で、おそらく意図的なものだ」と述べた。
報道によると、車列が攻撃を受けた地域は反体制派が掌握しているという。ロシアは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などのテロ組織の掃討に集中しているとしつつも、シリアのアサド政権を後押ししている。
ロシアの国営タス通信によると、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は20日、攻撃を行った無人機(ドローン)からの映像を分析した結果として、戦闘員らが車列の後に続いていたと指摘。「大口径の迫撃砲を曳行(えいこう)したテロ組織のトラックが車列と並走している様子が動画に鮮明に写っている」と述べた。
一方、米軍の側では、レーダーや監視機による空からの情報などを分析。当局者によると、こうした情報や現場からの報告に基づき、爆撃があった時点で今回の場所を攻撃できる位置にいたのはロシアの戦闘機だけだとの結論を下したという。