アレッポの病院にまた空爆、死者も 診療停止相次ぐ
(CNN) シリア北部のアレッポで1日、主要な病院のひとつが政権軍による激しい空爆を受け、反体制派によると少なくとも1人が死亡、15人が負傷した。
米国の非政府組織(NGO)「シリア系米国人医療協会(SAMS)」の報道担当者がCNNに語ったところによると、アレッポ最大の外科病院「M10」にはこの日、たる爆弾2発、クラスター爆弾2発とロケット弾少なくとも1発が撃ち込まれた。M10は9月28日にも空爆を受けた。
反体制派団体「アレッポ・メディア・センター(AMC)」の活動家によると、負傷者の一部は28日の空爆でもけがをしていた。
SAMSによるとM10は30日に基本的な救急医療を再開したばかりだったが、再び診療を停止している。30日だけで子ども22人を含む84人の患者が運ばれ、このうち子ども5人を含む16人が死亡したという。
活動家らによると、SAMSが支援するもうひとつの病院「M2」も28日に砲撃を受け、診療停止に追い込まれた。この結果、アレッポ市内で稼働中の外科病院は残り2カ所のみとなった。
反体制派地域の同市東部では、約30万人の住民に対して現在残っている約30人の医師が、生存可能性の高い患者を優先する緊急態勢で治療に当たっている。地域内の婦人科、小児科病院と血液センターの建物も30日に攻撃を受けた。