タイ国王の遺体、王宮に移送 黒服の国民が沿道埋める
バンコク(CNN) タイの首都バンコクで14日、前日に死去したプミポン国王の遺体が入院先の病院から葬儀が行われる王宮に移送され、黒服に身を包んだ大勢のタイ国民が国王に別れを告げた。
プミポン国王の遺体はバンコク市内のシリラート病院から王宮まで車列で移送された。
車列が病院を出発したのは現地時間の午後5時34分。複数の車両で構成された車列が王宮に向かうなか、黒服に身を包んだタイ国民数千人が沿道に詰めかけた。国王の遺体を乗せた車両は午後5時59分に王宮に到着した。
国王の死を悼むタイ国民やタイ軍要員は敬意を表すため、車列が通過する際に両手を合わせた。
王宮では国王の遺体を清める仏教の伝統儀式が行われる。これに参加するのはタイ王室の家族だけで、清めの儀式が行われる間、メディアの報道はいったん停止する。
王宮の敷地内ではこれらに先立ち、国王の肖像に水をかけるため、多くのタイ国民が列を作った。肖像に水をかけるのは、王室による象徴的な清めの儀式を一般国民が模倣するためのもの。