ナウルの難民収容施設に批判、「まるで刑務所」 豪が反論
ナウルの収容所は難民申請手続きを処理する目的で建てられたが、オーストラリア政府の方針により、たとえ申請が通っても同国本土での生活は認められない。
AIが今回の報告書のためにインタビューした100人以上の難民らは、収容所での性的暴行や劣悪な医療体制、さらには拷問などの経験を語ったという。ある男性は「イラクでは1発の銃弾か爆弾で一巻の終わり。だがここでは苦痛のあまりゆっくりと死んでいく感覚だ」と語った。
17日夜にはABCが番組でナウルの収容所を取り上げた。ナウル政府はこの番組を「最初から最後まで中傷と偏見、うそばかりだ」と強く非難した。
国連児童基金(ユニセフ)のオーストラリア事務所は同日、報告書で指摘された子どもたちの現状に懸念を示し、オーストラリア政府に「永続的な解決法」を見出すよう求めた。
一方オーストラリアの移民当局は同日の声明で、「我々はナウルの難民の健康と安全を大変重要視している」と強調した。