比最高裁が判断を延期 マルコス元大統領の英雄墓地埋葬
(CNN) フィリピンで長年にわたり独裁政権を率いたマルコス元大統領の遺体を国立英雄墓地に埋葬する計画に対して市民から反対の声が上がっている問題で、同国最高裁は18日、埋葬を認めるかどうかについての判断を11月8日に延期すると発表した。埋葬について最高裁は週内にも判断を下すとみられていた。
マルコス元大統領は1989年に亡命先で死亡。遺体は現在、北イロコス州にある一族の霊廟(れいびょう)に保存されている。
英雄墓地への埋葬は、ドゥテルテ大統領が今年8月に発表。遺体を9月18日に移す方針を示していたが、在任中の人権侵害などを理由に犠牲者の遺族らが強い反発を示し、約3万人の署名を集めて最高裁に差し止めを申し立てた。