大気汚染で年60万人の乳幼児死亡、胎児にも影響 ユニセフ

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大気汚染の激しい国はアジアやアフリカなど低~中所得の地域に集中している=ユニセフ

大気汚染の激しい国はアジアやアフリカなど低~中所得の地域に集中している=ユニセフ

一方、この分布図には低所得の世帯が屋内で調理や暖房に使う石炭や薪といった固形燃料による屋内大気の状況は示されていない。ユニセフによると、こうした燃料を使っている家庭の子どもは10億人以上。例えばインドの地方部では安価で入手しやすい燃料として81%の世帯が固形燃料を使う。

国民所得と家庭での固形燃料の使用には明らかな相関関係があるといい、ユニセフではバングラデシュやジンバブエなどの貧困国と連携して、大気汚染を発生させない調理用コンロの普及に力を入れる。

大気汚染は、肺や免疫系が発達中の子どもにとって特に深刻な健康被害をもたらしかねないと報告書では警告した。

その危険は胎児にも及ぶ。慢性的に微小粒子状物質にさらされると流産や早産のリスクが高まって出生率の低下につながることは、各種調査で裏付けられているという。

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