米から買えなければロシアから、銃売却中止報道で比大統領
マニラにあるデラサル大学のリチャード・ヘイダリアン教授は、米国から銃を買えなくなってもフィリピンにとってそれほど大きな痛手にはならず、銃はほかから買うことができると指摘する。
ただしこれは、米オバマ政権がフィリピンに対してしびれを切らしつつある徴候だと同教授は分析、「これは警告だ。米政府が人権侵害に目をつむることはない」との見方を示した。
ドゥテルテ大統領は就任以来、中国やロシアとの関係を強化する一方で、米国とは距離を置くと断言してきた。
中国とフィリピンの間では、両国が対立してきた南シナ海のスカボロー礁の漁業権を巡って合意が成立。ドゥテルテ大統領は過去にロシアとの関係強化にも熱心な姿勢を示し、ロシアは代替の武器供給国になり得ると発言していた。