パリ路上に急増の難民テントを撤去、4千人近く移送
(CNN) フランス警察当局は4日朝、首都パリの地下鉄駅周囲などの路上に急増していた難民や移民のテントを撤去させる作業を一部地区で開始した。
これら難民のパリ市内への流入は、「ジャングル」などと呼ばれた仏北部カレーの巨大難民キャンプが先月下旬に解体されてから加速した。警察当局によると、「スターリングラード」地下鉄駅でのテント除去の作業は平穏に実施されたとしている。
同駅を管轄する地方行政区の報道担当者はCNNの取材に、テント解体作業は4日朝の遅い時間帯に終了し、難民ら計3852人の移送が完了したと述べた。82台のバスを使い、パリ市内やフランスの他地域の78カ所にある住宅施設へ搬送したという。
解体作業には警官600人とボランティア260人が加わって、手助けした。
難民ら3852人の出身国はエリトリア、ソマリア、スーダンやアフガニスタンなど。フランスで亡命申請の手続きを行い、審査を待っている段階だという。