ISIS、モスル西方で住民300人近く拉致
(CNN) イラク軍による奪還作戦が続く同国北部モスルの近郊で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に300人近い住民が拉致された。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官が信頼できる筋からの報告として語った。
同報道官によると、モスルの西方約80キロに位置するタルアファルから民間人少なくとも295人が連れ去られ、行方が分からなくなっている。
拉致されたのはかつてイラク治安部隊に所属し、街がISISに支配されてからは非戦闘員として暮らしてきた人々だという。
国連によると、タルアファルに30人いた部族指導者のうち、18人が殺害されたとの情報も入っているという。
タルアファルはモスルからシリアへ向かうルート上にあり、住民はイスラム教シーア派の少数民族トルクメン人が多い。モスルを脱出するISIS戦闘員の逃げ道をふさぐため、奪還作戦に参加するシーア派民兵が同市に進攻している。