パキスタン、カシミール「国境」付近の住民を強制避難

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事実上の印パ国境付近で両国関係の緊張が高まっている

事実上の印パ国境付近で両国関係の緊張が高まっている

(CNN) インドとパキスタンが帰属を争うカシミール地方で両国の緊張が高まるなか、同地方におけるパキスタン側の当局者は17日までに、8000人の住民を強制避難させたことを明らかにした。

パキスタンの実効支配地域にあるアザド・カシミール州のハイデル首相は15日、「インド側の砲撃」があったことを受けてこれまでに8000人を「より安全な場所」に移動させたと述べた。避難対象は今後増える予定だという。

事実上の印パ国境近くの村の住民によれば、家族10人全員が夜のうちに自宅を出たという。翌日、自宅は砲撃を受けた。「いったいこれからどうなるのか分からない」とこの住民は述べた。

一方、パキスタンがインド側からの砲撃によるものとしている住民避難について質問されたインド国防省の報道官は「パキスタン側の停戦違反があった際にはわれわれは常に、適切かつ効果的に対応している」と述べた。

14日には停戦ラインで戦闘が起き、パキスタン兵7人が死亡している。

ここ数カ月、両国関係は緊張の度を増している。毎日のように双方による停戦違反が伝えられ、戦闘による死者のニュースも後を絶たない。両国とも、挑発したのは相手側だと非難している。

10月にはインドが、1万人を超える住民を避難させた。インド側ジャム県のシン知事は、パキスタン部隊が停戦ラインの向こうから2度にわたって銃撃戦をしかけてきたと非難している。

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