キューバのカストロ氏、革命の地に埋葬 葬儀に各国首脳参加
カストロ氏は11月25日、90歳で死去した。遺灰は西部の首都ハバナから4日間かけて同国を横断し、約880キロ離れた東部サンティアゴに3日に到着。実権を握ったカストロ氏が1959年にたどったルートを戻る旅だった。
市民は沿道や建物の屋上の上から、簡素なトレーラーに乗せられ、軍の車両に牽引(けんいん)されたカストロ氏の葬列を見送った。
3日夜には革命広場に数万人が集まり、「私はフィデル」と叫んで前議長を追悼。演説に立ったラウル氏は前議長の功績を称賛し、特に米国に立ち向かった意思をたたえた。
米国は追悼集会にも葬儀にも代表を派遣しなかった。
ラウル氏によると、カストロ氏は自身が神格化されないよう、公共の場や記念碑に自分の名を付けてはいけないと言い残していた。