シリア政府軍、アレッポ東部の大半を掌握
シリア・アレッポ(CNN) シリア政府軍と反体制派の激しい戦闘が続く同国北部アレッポで、旧市街の大部分を政府軍が掌握したことが分かった。現地の住民や活動家が7日、CNNに明らかにした。反体制派が支配する地区はアレッポ東部の約4分の1のみとなった。
シリア軍は現地時間の7日午前の時点で、同地の要衝や旧市街のほとんどの地区を奪還。アレッポの活動家は、反体制派の戦闘員が撤退したために陥落した地区もあると話している。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は7日、シリア軍がこの2日でアレッポの十数地区の「治安と安定を取り戻した」と報道。シリア軍が制圧したアレッポ空港道路の補修も始まったと伝えている。
シリアのアサド大統領は、市民を守るために「テロリスト」を排除しなければならないと強調した。
一方、シリア国営メディアの報道によれば、政府軍が掌握するアレッポ西部では同日、反体制派による砲撃で市民少なくとも12人が死亡、64人が負傷した。反体制派は住宅地に何十発ものロケット弾を撃ち込んだとされ、死者はさらに増えることが予想されるとしている。
活動家団体は、政府軍がアレッポ東部に進攻した11月26日以来、政府軍と反体制派の激しい戦闘で1日に数十人の死者が出ていると訴えている。