タイム誌、「今年の人」にトランプ氏 肩書に「分断」の文字
ニューヨーク(CNNMoney) 米誌タイムは7日、「今年の人」にドナルド・トランプ氏を選んだと発表した。肩書きは「アメリカ分断衆国大統領(President of the Divided States of America)」とした。
タイムのナンシー・ギブズ編集長は「1人の人物が、これほど型破りなやり方で、その年の出来事に影響を与えたことはかつてなかったと思う」とコメントしている。
次点はトランプ氏と米大統領選を争ったヒラリー・クリントン氏、3位は各国の政府機関や政治家、有名人、市民などの情報を次々に流出させた「ハッカー集団」だった。
ほかにもトルコのエルドアン大統領、新しいDNA関連技術を開発した科学者、米歌手ビヨンセなどが候補に挙がっていた。
トランプ氏はこの発表が行われたNBCの番組の電話取材に答えて「非常に素晴らしい栄誉」と評価、「タイム誌を読んで育った私にとって特にこの意味は大きい。同誌は非常に大切な雑誌であり、私は今年、何度もその表紙を飾ることができて幸運だった」と話している。
タイムは1927年以来、その年に最も大きな影響を与えた人物や集団、アイデアなどを選んでいる。これまでは米国の歴代大統領ほぼ全員のほか、ナチス・ドイツのヒトラーやイランのホメイニ師、ローマ法王フランシスコ、さらには「エボラ・ファイターズ」などが選ばれ、1982年にはタイトルを「今年のマシン」に変更して「コンピューター」を選んでいた。
しかし90年の歴史の中で女性が個人として選ばれたのは、昨年のメルケル独首相を含めわずか4人にとどまっている。