中国、南シナ海の人工島に兵器システムを配備

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複数の防空システムをとらえたミスチーフ礁の衛星写真

複数の防空システムをとらえたミスチーフ礁の衛星写真

香港(CNN) 中国が周辺国と領有権を争う南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で造成した人工島7島すべてに兵器システムを配備したとみられることが15日までに分かった。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が公開した衛星写真で明らかになった。

CSISのアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)が公開した衛星写真には、南沙諸島のファイアリー・クロス礁、ミスチーフ礁、スビ礁に造成された人工島に、対空砲などの対巡航ミサイルシステムが配備された様子が写っている。

中国は既に、軍が使用できる滑走路を各人工島に建設していた。

CSISはこうした兵器の配備について、「南シナ海で武力的な不測事態が起きた場合に備え、中国政府が本格的な人工島の防衛に乗り出した」と分析。「間もなく運用が開始される空軍基地に対して米国などが発射する巡航ミサイルに備えた最後の防衛線になる」と指摘する。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は先に、人工島を軍事化する意図はないと述べていた。中国外務省は現時点で取材に応じていない。

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