シリア和平協議 初日から非難の応酬、交渉難航か
カザフスタン・アスタナ(CNN) シリア内戦の終結を目指す和平協議が23日からカザフスタンの首都アスタナで始まった。しかし反体制派が政権側と面と向かっての交渉には応じないと表明する一方、政権側は反体制派を「テロリスト」と呼ぶなど、初日から波乱の展開となっている。
シリアではロシアとトルコの仲介により12月30日から停戦合意が発効した。今回の協議ではこの合意を本格的な停戦につなげ、ほぼ6年にわたる内戦の終結に向けた政治的解決への道を探る。
しかし反体制派は政権側との直接交渉には応じない姿勢。双方とも、相手が首都ダマスカス郊外のワディバラダ地区で停戦合意に違反し、首都への給水制限を戦争の道具として使っているとして非難の応酬を続けている。
反体制派の代表は、「つい昨日も、政権側はホムズ北部を空爆した。どこの国の航空機が実行したのかは分からない」と述べ、この空爆に交渉を失敗させる狙いがあったのは明らかだと付け加えた。