ガンビア大統領が退陣、赤道ギニアに亡命
(CNN) 西アフリカのガンビアで、選挙に敗北後も退陣を拒否して政権に居座り続けていたジャメ大統領が、このほど職務を退くことで合意し、赤道ギニアへ亡命した。
ジャメ氏は21日朝、テレビでの演説で、ガンビア国民への感謝の言葉とともに指導者の地位を辞する考えを示した。首都バンジュールの空港では、ジャメ氏を送る短いセレモニーが行われた。同氏の支持者が悲しみの声を上げる中、その他の国民からは去っていく指導者に対する罵声がとんだ。
ジャメ氏は1994年の軍事クーデターで権力を掌握して以来、政権の座にあったが、昨年12月1日の大統領選挙で野党候補のアダマ・バロウ氏に敗れた。当初は敗北を認めて退陣すると述べていたが考えを変え、「選挙結果を完全に拒否」するとして任期が切れる今月18日を過ぎても政権に居座り続けた。
西アフリカの国々はジャメ氏が退陣しない場合の軍事介入を示唆。国連安保理も退陣を促す取り組みを支持していた。
バロウ次期大統領は現在、隣国セネガルで政権交代を待っている。野党の広報担当者によれば、新たな閣僚の顔ぶれが23日にも発表される見通しだという。