ミャンマー与党の法律顧問、空港前で撃たれ死亡
香港(CNN) ミャンマーの最大都市ヤンゴンの空港前で29日午後、与党・国民民主連盟(NLD)の法律顧問、コーニー氏が銃で撃たれて死亡した。
コーニー氏はインドネシア訪問から帰国したところだった。タクシー乗り場で至近距離から頭部を撃たれ、市内の病院へ運ばれたが意識が戻ることはなかった。
警察は現場で容疑者を拘束。中部マンダレー出身の52歳の男と発表した。犯行の動機は明らかでない。
コーニー氏はイスラム教徒で、NLD政権の誕生前から軍政に批判の声を上げ、最近は仏教ナショナリズムの台頭に懸念を示していた。訪問先のインドネシアでは、西部ラカイン州で続く宗教紛争についてのパネル・ディスカッションに参加していた。
ミャンマーの人権問題を担当する国連特別報告者、李亮喜(イヤンヒ)氏はツイッターで、コーニー氏を殺害した犯人だけでなく、「ミャンマーで罪のない人々を殺害し、拷問し、強姦している全ての犯人」を処罰するべきだと述べた。
ミャンマーで初めて米ピュリツァー賞を受賞したAP通信の記者、エスター・トゥサン氏はソーシャルメディアへの投稿で、コーニー氏を「いつも真実を語り、石のような強固さで母国のために立ち上がった」と称賛し、「これほど悲しいことはない」と嘆いた。