シリアの刑務所で1万3000人処刑か 人権団体が報告
報告書が元判事の話として伝えたところによると、収監者は形式だけの裁判にかけられる。判事に名前を聞かれ、罪を犯したかどうかと質問されるが、答えが「はい」でも「いいえ」でも有罪を言い渡されるという。
シリアのアサド大統領は今まで、こうした報告を政治的な策略だと非難してきた。昨年11月には同国を訪れた米紙記者らに、米国は意に沿わない政権を倒すため、自分に「善玉を殺す悪玉大統領」というレッテルを張ろうとしているだけだと訴えた。
アムネスティは今回の報告を基に、国連がただちに独立した調査を実施し、全ての刑務所について立ち入り許可を求めるべきだと主張している。