トランプ大統領、カナダ首相と会談 入国禁止令を擁護
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は13日、米国を訪れたカナダのトルドー首相とホワイトハウスで会談した。会談後の共同記者会見で、イスラム圏からの渡航者や難民の入国を禁止した大統領令の正当性を改めて訴えた。
トランプ氏は大統領令について「常識的」な措置だと述べ、「米国に入国するべきでない人々を入れてはいけない。現政権の下でそんなことはさせない」と主張した。
これに対してトルドー氏は、カナダが何万人ものシリア難民を受け入れていることに言及し、この問題ではトランプ氏と根本的に異なる姿勢を示したものの、訪問先の国に対して「説教」をする立場にはないと述べるにとどまった。
トランプ氏は自身の移民政策について、「自分がやると言ったことを実行しているまでだ」と説明した。
両首脳は互いへの批判を控え、通商分野などでの共通点に注目。今後も両国間の関係強化を望むとの姿勢で一致した。
トランプ氏はカナダ、メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)を見直すと表明しているが、会談ではカナダとの「非常に良好」な通商関係を強調。対メキシコ関係と比較すれば「はるかに厳しくない状況だ」と明言した。
トランプ氏は就任後、英国、日本の両首相と相次いで会談。3人目となったトルドー首相に続き、15日にはイスラエルのネタニヤフ首相と会談することになっている。