「米はNATOを支持」 ペンス副大統領、欧州連携を強調
トランプ氏が接近の意欲を示しているロシアに対しては、ウクライナ東部の情勢をめぐって「ロシアの責任を問い、停戦を定めたミンスク合意を守るよう求める必要がある」と明言。会場からも賛同の声があがった。
これに対してロシアのラブロフ外相は演説で、「ポスト欧米」の世界秩序を主張。「米国だけが大国でいられるわけではない」「建設的な米ロ関係を築く必要がある」と述べ、対等な立場での連携を呼び掛けた。
ロシアが米大統領選を妨害するため民主党にサイバー攻撃を仕掛けたとの疑惑については、関連する事実を「見たこともない」と述べて否定した。
ペンス氏に先立つメルケル独首相の演説は、保護主義的な政策への批判を展開し、報道の自由は「民主主義の要」と強調するなど、トランプ政権へのけん制とみられる発言が目立った。
ペンス氏は演説の後、メルケル氏らと直接会談。20日にはブリュッセルでNATOのストルテンベルグ事務総長らとも会談することになっている。