「米はNATOを支持」 ペンス副大統領、欧州連携を強調
ミュンヘン(CNN) 米国のペンス副大統領は18日、就任後初の外遊先となった独ミュンヘンの安全保障会議で演説し、欧州との連携姿勢を改めて強調した。ウクライナ情勢でロシアの責任を問うとも明言した。
ペンス氏の演説は、トランプ米政権が広く外交政策を説明する初めての機会となった。
トランプ氏が大統領選前に北大西洋機構(NATO)を「時代遅れ」と批判していたことなどから、欧州は新政権への不安を募らせてきた。
だがペンス氏は演説で「米国はNATOを強く支持する」と明言。「米国と欧州の運命は連動している」と強調し、引き続き地域安全保障に寄与していく姿勢を確認した。
一方でNATO加盟国に負担の拡大を求め、防衛費を国内総生産(GDP)の2%まで引き上げるという目標を守るよう呼び掛けた。
イランと欧米など6カ国との間で成立した核合意については懐疑的な見方を示し、合意の一環としてイランへの制裁を緩和したことが同国からテロ組織への資金提供につながったと主張。この発言を受けて会場は沈黙に包まれた。