英下院、トランプ氏の国賓招待めぐり激論
ロンドン(CNN) 英下院で20日、トランプ米大統領を国賓として招待する計画の是非が議題として取り上げられ、与野党が激しい応酬を繰り広げた。
トランプ氏の訪英をめぐっては、国賓よりグレードの低い公式訪問への格下げを求める請願に180万件以上と、議会での審議に必要な10万件をはるかに超える署名が集まっていた。
英政府はすでに請願には応じない立場を表明しているため、審議は形式的な意味合いが強かったが、それでも野党・労働党の議員らは激しい口調で計画を批判した。
労働党のフリン議員は、トランプ氏の知性を「原生動物」並みと切り捨て、同氏は「不機嫌な子ども」のように振る舞っていると語った。国賓として招待すれば、英国がこうした行動や発言を是認しているとのメッセージを発信することになると主張した。
同党のラミー議員は、就任直後のトランプ氏を国賓として招待したことは「受け入れられない」と発言。米国との通商協定を望むあまり、自国の信条を捨て去るようなものだと非難した。