アルカイダのナンバー2、ミサイル攻撃で死亡 シリア西部
(CNN) 国際テロ組織アルカイダのナンバー2として知られるエジプト人、アブ・カイル・マスリ容疑者がシリア北西部イドリブ県でミサイル攻撃を受けて死亡したことが28日までに分かった。複数の情報筋が明らかにした。
米当局者2人の話によると、マスリ容疑者は米情報機関が指揮した作戦で殺害された。
在英の非政府組織(NGO)、「シリア人権監視団(SOHR)」はCNNに、イドリブ県のアルマストゥーメ村付近で26日、マスリ容疑者の乗る車を狙った攻撃があり、同容疑者が死亡したと述べた。
シリア反体制派の数人の活動家も、同容疑者がミサイル攻撃で死亡したと話している。
かつて国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」と名乗っていた「ファテフ・シャム戦線(JFA)」のムハイシニ幹部は、暗号化通信アプリ「テレグラム」の公式アカウント上でマスリ容疑者に弔意を表した。ヌスラ戦線は昨年の夏、アルカイダ指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者の承認を得てアルカイダから離脱していた。
現地の救助ボランティア団体「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」はフェイスブックに、ミサイル攻撃で2人が死亡したとして写真を投稿したが、死者の名前には言及しなかった。
米財務省は2005年、マスリ容疑者がほかのテロ組織との調整役を務めているとして、テロ支援者に指定した。国連安全保障理事会が昨年発表した制裁対象者82人のリストにも同容疑者の名前がある。