マレーシア、北朝鮮国民のビザなし入国廃止 6日から
クアラルンプール(CNN) マレーシア政府は2日までに、北朝鮮国民にこれまで認めてきたビザ(査証)なしの入国を3月6日から中止すると発表した。マレーシア国営のベルナマ通信がアフマド・ザヒド・ハミディ副首相の発言として報じた。
北朝鮮国民は今後、入国に当たりビザ取得が必要となる。
今回の措置は、マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港で発生した、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件を受けている。
事件をめぐっては韓国が北朝鮮工作員の関与を主張。北朝鮮はこれを否定し、北朝鮮の社会体制の崩壊を狙う米国と韓国による政治的詭弁(きべん)の試みと非難している。マレーシア当局は、北朝鮮国籍の容疑者4人の事件への加担を断定し、既に北朝鮮に帰国しているとも説明。マレーシア国内にいる北朝鮮国籍の容疑者や重要参考人と位置付ける計3人の聴取なども求めているが、北朝鮮側の協力が得られず、両国関係にきしみも生じている。
北朝鮮国民にビザなし入国を許可する国は世界で極めて少ないとされ、マレーシア国民は北朝鮮にビザなしで渡航出来る世界で唯一の待遇も付与されていた。
一方、マレーシアのモハメド・アパンディ・アリ司法長官は、事件に関与した疑いで逮捕していた北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を3日に釈放するとの方針を示した。CNNの取材に明らかにした。
起訴するだけの十分な証拠が固められなかったとしている。同容疑者は拘束を解かれた後、北朝鮮に強制送還される見通し。