母は「空爆で死亡」、4歳女児の目に破片 モスル戦闘の惨状
「ブロックが娘の上に落ちていた。金属製の枠もあり、その破片が娘の顔と目に突き刺さっていた。妻やおじ、おばの名を呼んだが、返事はなかった」
がれきの下から助け出したハウラちゃんは、全身真っ黒になり、ひどいやけどを負っている様子だった。
一家はISIS戦闘員に、ここから脱出させてほしいと頼んだが、1人のメンバーから返ってきたのは、ハウラちゃんを殺してやろうという返事だった。
「男は言った。『おれが娘を撃ってもいい』と。『なぜ助けたいと思うんだ。どうせいずれは死ぬのに』と」。アラーさんはそう振り返る。
アラーさんは自分でハウラちゃんを手当てしようとしたが、水を飲ませようとするとうめき声を上げた。
妻を発見したのは翌日だった。「妻の足と内臓が見えたので、毛布をかけ、立ち去った」