母は「空爆で死亡」、4歳女児の目に破片 モスル戦闘の惨状

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父のアラー・アルタイさん(右)と祖母アリヤさん

父のアラー・アルタイさん(右)と祖母アリヤさん

ハウラちゃんの父のアラー・アルタイさんによると、一家が住んでいた住宅地では、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員が密かに移動できるよう、家と家の間の壁に高さ40センチ、幅1メートルほどの穴が空けられていた。

住民はこの穴を伝って避難し、通りのはずれにある家に女性や子どもを含む約30人が身を寄せていたという。

しかし17日は戦闘が始まる前、ハウラちゃんは母親や親類とともに、パンを焼いたり洗濯したりするため自宅に戻っていた。

この日、近くの交差点にはISISの戦闘員が10数人ほど集まっていて、間もなく戦闘が激化し、空爆が始まった。

「母は悲鳴を上げた。私たちがいた家では石や破片が落ちてきた。彼女は様子を見に行くと言った」(アラーさん)

この地区の住宅は、アラーさん一家がいた家を含めて3棟が倒壊。アラーさんは、娘の鳴き声だけが聞こえたと振り返る。

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