米軍がシリアのモスク誤爆か 人権団体が報告書、調査求める
これに対してHRWは、空爆があったのはイドリブではなくアレッポ近郊だと指摘し、米軍が場所を取り違えているとの見方を示す。
空爆は在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(SOHR)」と、 現地の救助ボランティア組織「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」も確認している。空爆の写真や映像を分析した英調査報道サイト「べリングキャット」や、模型で現場を再現した英調査機関「フォレンジック・アーキテクチャー」も、建物はモスクだったと結論付けているという。
HRWによると、現場に残った2つの大きな穴からは、モスクの建物に1発目の爆弾が投下され、外へ逃げ出した信者らに2発目が命中したことがうかがえる。目撃者の話によれば、救助に駆け付けて巻き込まれ、死亡した人もいるという。
報告書は米当局に対し、この空爆に関する調査の結果を公表して犠牲者と遺族に償い、責任者を追及するよう求めている。