ロシア、安保理の対北朝鮮非難声明を阻止 拒否権を示唆
ニューヨーク(CNN) 国連安全保障理事会は19日、北朝鮮のミサイル発射実験を非難する声明発表に向け理事国の同意を求めたが、ロシアが拒否権の行使を示唆して、これを阻止した。
声明案は米国主導で取りまとめられ、北朝鮮に対してこれ以上の核実験を実施しないよう要求する内容も盛り込まれた。
国連外交関係者によると、声明案には常任理事国の中国も含め、ロシアを除く14理事国すべてが同意していた。声明を巡る見解の相違は解決できそうにないと関係者は話している。
北朝鮮については15日の祝日「太陽節」を前に、6度目の核実験を実施するのではないかとの観測が強まった。16日に行ったミサイル実験は失敗に終わったと伝えられている。
次週には米国務省のティラーソン長官を議長とする閣僚級会合が国連で開かれ、北朝鮮問題について協議する。
米国のヘイリー国連大使は記者団に対し、「これ以上のトラブルを避けるのは北朝鮮次第」と指摘。「我々はけんかを売ろうとしているわけではない。だから私たちに対してもけんかを売ろうとすべきではない」と強調した。