韓国に配備のTHAAD、「まもなく運用可能」 米司令官
ワシントン(CNN) 米太平洋軍のハリス司令官は26日、米下院軍事委員会の公聴会に出席し、韓国への配備が始まった高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)について、まもなく運用可能になるとの見方を示した。
ハリス司令官は「THAADは数日中に運用可能になり、拡大しつつある北朝鮮の脅威から韓国をよりよく防衛できるようになる」と述べた。
韓国国防省は26日、THAADの装備の一部について、配備予定の場所に搬送したと明らかにしていた。
北朝鮮が米本土を攻撃可能な長距離核ミサイルを開発しているとされる問題について、ハリス司令官は太平洋地域の米軍が態勢を整えなければならないとの「強い切迫感」を感じていると述べた。
ハリス司令官は「確かな戦闘力」を用意することこそ、朝鮮半島の緊張を緩和する最良の手段だと指摘。「金正恩(朝鮮労働党委員長)を屈服させるのではなく、その目を覚まさせたい」と述べた。
ハリス司令官は北朝鮮の脅威に対する抑止力として、空母「カールビンソン」の北東アジアへの展開や、25日に韓国に到着したミサイル潜水艦「ミシガン」を挙げ、「われわれには多くの先制攻撃の選択肢がある」と述べた。
一方でハリス司令官は、太平洋軍が必要だと考える潜水艦の50%しか展開できていないと述べた。北朝鮮のミサイルに備え、カリフォルニアとアラスカの迎撃ミサイル配備数を増やすべきだとも指摘した。