中国軍機、米軍機に異常接近 真上で背面飛行
(CNN) 米空軍の放射線検知機が東シナ海上空を飛行中、中国軍の戦闘機2機に進路を妨害されていたことが19日までに分かった。当該機の乗組員は「プロらしくない」行為だったとしている。
当局者によれば、米空軍機「WC-135」は17日、飛行中に中国軍の戦闘機「Su-30」機と遭遇。中国軍機は米軍機から約45メートルの距離まで接近し、1機は米軍機の真上を背面飛行したという。
WC-135は大気中に放出される放射性物質をとらえ、核実験の兆候を検出する。ネブラスカ州のオファット空軍基地から2機が発進して北東アジアで定期的に巡回を行っており、過去には北朝鮮が実施したとされる核実験の証拠収集にも使われた。
米軍機と中国軍機の異常接近は今年に入って2度目。米国防当局者によると、2月には南シナ海上空で米海軍機と中国軍の偵察機の「安全でない」接近があり、衝突を避けるために米軍機が進路の変更を強いられていた。
2月の事態を受けて米当局者は、米軍機と中国軍機の異常接近は極めてまれであり、2016年に2回のみ、15年は1度もなかったと説明していた。