高層ビルで火災発生、その時どうする? 専門家が解説
「ほとんどの高層住宅は、火災発生時の対応として、自室や隣室で火災が起きている場合、または自室が火災の影響を受けている場合を除いて、住人が自室にとどまる手順を定めているのが普通だ」とコーベット氏は言う。
特に高層階の住人が避難しようとすれば、大きな危険と困難を伴う。「幾度となく繰り返されていることだが、自室を離れて階段を降りようとすれば、煙突に踏み込むような状態になる」「脱出したいと思うのは本能的な衝動だが、そうすれば自分をさらなる危険に追い込んでしまうかもしれない」(コーベット氏)
ただし、階段に火の気がなく安全に避難できるのであれば、急いで、しかし落ち着いて階段から避難する。
3.自宅待機か避難か、どちらが安全かを判断する
・自室にとどまる場合
自室が火災に脅かされていない限りは、そのまま待機する。ドアの下に濡れたタオルを置き、通気口はふさいで煙の侵入を防ぐ。その状態で救助を待つ。